便利で経済的! IDD裏技で国内接続を無料にするテクニック
海外でケータイ電話。このシリーズをお届けして今回で15回目になります。長期滞在している、海外支社駐在のビジネスマンさんや海外留学をしていらっしゃる日本人の以外の短期旅行者の方にもGSM方式の携帯は普及が進んでいるようで、質問や反響をいただき筆者としてうれしい悲鳴を上げています。
今回、ご紹介する国内接続無料のコールバックシステムとは市販のIDD(国際ダイレクト通話)プリペイドカードをケータイから利用する裏技テクニックです。この裏技を使わずにそのままIDDのコールセンターに電話して接続、通話をするとIDDの国際電話の料金に加え、ケータイの国内接続料金を知らない間に引き落とされているのです。よく読んで国際電話料金を節約して下さい。
IDD裏技テクニック、全体の仕組み
この裏技に必要なモノは次の2点。マレーシアで発行されているDIGI、マキシス、セルコムのGSMケータイで使えるSIMカード(プリペイドケータイ)がセットされた海外ケータイ。それにDIGIという会社が発行しているチャッツカード(DIGI-ChatZ)というIDD(国際ダイレクト通話カード)が手元になければ始まりません。
このチャッツカードを、DIGIのケータイ・カスタマー・センターに登録することから始まります。初期設定のレジストリ(契約)を行い、承認されたら準備完了。あとは所定の電話にダイヤルすると自動的に回線が遮断され、センターからコールバックされ受話器を上げてそのまま海外の相手先の電話をダイヤルするだけ、とっても簡単な仕組みです。
初期設定のレジストリ(契約申し込み)手続き
まず、通話の出来る状態のマレーシアで使えるケータイと、DIGI社が発行するDIGI/IDDチャッツカードをご用意下さい。
- ケータイのメニューを開いて、SMS(ショートメッセージサービス)の書き込み画面を表示します。そして次のように情報を打ち込みます。<REG P15ケタのチャッツカードの暗証番号 R自分のケータイ番号>(下記の入力方法の図を参照して下さい)
- 打ち込みが完了して、間違いがないか?もう一度クドイですが確認してください。この作業を間違えると誰か知らないヒトのアカウントに料金をプレゼントすることになるのでお間違えのないよう正確に入力してくださいね。
- メッセージをDIGIのカスタマーサービスセンター(IDD登録専用)へ送信します。Sendというコマンドを選んで送信先の電話番号に<016-226-0066>と入力してメッセージを送信してください。送信完了を確認したらそのまま1分お待ち下さい。
- DIGIのカスタマーサービスセンターから登録受け付け終了のメッセージが届いたらレジストリと呼ばれる契約手続き終了です。
実際に通話してみよう!
さて、準備が完了したら実際に電話してみましょう。コールバックセンターの電話番号は<03-7118-0468>ですからあらかじめケータイのアドレスブックに登録しておくと便利です。アドレスブックへの登録方法は携帯電話機の機種により異なるので自分でがんばって登録して下さい。
マレーシアから国際電話をかける際に必要なのは以下のダイヤル方法です。
- 国際通話番号 <00>
- 相手先の国番号 日本の場合<81>
- 相手の市外局番(携帯電話の場合も同じ)最初のゼロを取る
- 相手の電話番号
- 例をあげますと・・・東京03-3456-xxxxに電話したい時は<00-81-3-3456-xxxx>でOKです。
コールバックシステムによるIDD(国際通話)のかけ方
- 登録手続きの終わった自分のケータイ電話から<03-7118-0468>>DIGIコールバックセンターに電話します。瞬間的につながったと思ったら自動的に回線が遮断されます
- 数秒後に自分の携帯電話が鳴り始めます
- 電話に出ると、コンピュータの電子音声で「プリーズ・ヨア・デストネーションナンバー・フォロー・バイ・ザ・ハッシュキー」というセリフが流れてきます。日本語にすると「あなたのかけたい電話番号に続いて♯キーを押して下さい」という意味です。言われたとおりにダイヤルします。03-3456-xxxxを例にしてみましょう。<00-81-3-3456-xxxx>をダイヤルした後にシャープキー(ケータイのダイヤルボタン右下にある「#」)を押します。
- コンピュータの電子音声が英語で「アナタのアカウントの残高と相手先への通話可能時間」を教えてくれます。このアナウンスを聞いてそのまま待っていると数秒後に相手先の電話に接続され呼び出し音が聞こえてきます。
- 相手が出たらそのまま通話できます。通話が終了したらそのまま電話を切ると、自動的に接続が解除されます。お疲れさまでした。
マキシスもセルコムもレジストリ登録可能
この画期的なコールバックシステムは、DIGIという会社のプリペイド携帯(016で始まる回線会社)とDIGIチャッツカードというIDD国際電話カードの組み合わせによるだけのモノでした。しかし!このページを作成している2005年3月15日現在、マキシス(012・017)およびセルコム(019・013)すべてのケータイ回線からDIGIチャッツカードのコールバックシステムが可能になっています。
独占禁止法に抵触したのか?あっけなく他社ケータイ回線会社からもアクセスできるようになったのは利用者の立場からすれば大歓迎のグッドなニュースです。ラッキ~♪
このコールバックシステムは、マレーシア国内でも比較的新しいニュースなのですべての携帯電話販売店のスタッフが知っているワケではありません。したがって、使い方がわからないとかどうやって初期設定をして良いのかわからない方がお店で聞いても「ワシも知らん~」と言われることもあると思います。
マラッカではこのシリーズ第6章で紹介済みのルネッサンス・ホテルから徒歩1分の「MWK」というケータイ販売店の「莫(Mr.MOK)社長」に聞けば、マニュアルも見ずにチャカチャカ初期設定を無料でいとも簡単にやってくれます。(拍手)
2016年追記:この記事が書かれた2004年当時画期的なコールバックシステムでしたが、2008年頃にこのサービスは終了しています。アーカイブとして記事を保存していますが現在はご利用いただけません。
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