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知らないうちに課金されている国内電話回線接続料金

海外ケータイ生活のススメをわかりやすく解説してきたつもりですが、やはり実際に海外で暮らし失敗を重ねたり、身銭を切って高い授業料を払わなければ理解していただきにくい仕組みだと思います。初心に戻り、ここでイラストを使って基本的な概念からあらためて説明させていただきます。

海外からの国際電話の概念図。最安値はパソコンによる音声チャットですな~

海外から国際電話をかける概念について

海外に旅行に出かけたり、暮らしている方が日本や他国に国際電話する時にどんな通信方法があるのかまず箇条書きにしてみました。

  1. 海外ケータイから
  2. 海外の自宅・滞在記先のホテルから通常電話回線から
  3. パソコンのインターネットを使う
  4. 海外の出先(公衆電話)から

2番の自宅や滞在先のホテルからでは、利用できる回線サービスが若干違う場合もありますが、ココでは同一条件として扱うことにいたします。続いて、日本や他国で受信する相手の受け方の通信手段を箇条書きにしてみましょう。

  1. 自宅や会社の通常電話回線
  2. 携帯電話(PHSを含む)
  3. パソコンのインターネット接続

マレーシアから発信する1・2・4の場合、それぞれIDD(国際ダイレクト通話)で通話することが可能ですが、料金的には一番高く設定されています。一昔前にはこのIDD回線でしか繋げなかったのが一般的でした。

2004年12月5日現在では、1・2・4からの発信ならDIGIが発行している「DIGIチャットカード」やテレコムマレーシアが発行している「アイ・トーク・カード」というプリペイド式のインターネット回線を使った通話が極端に安く利用できるようになっています。

最安値はネットを使ったパソコンによる接続(不便ですが・・・)

2004年12月現在、筆者が考えつく最安値の通信手段は、インターネットを使ったボイスチャットだと思います。マレーシアでADSL接続したパソコンと日本で光接続やブロードバンドで常時接続されたパソコンがつながっているとすれば、PC同士でMSN(マイクロソフトネットワーク)のホットメールもしくはヤフーメールでアカウントを持てば、音声および画像をやりとりすることができます。(いわゆるテレビ電話ですね)。

通信コストはPCの常時接続料金だけですから、すでにパソコンがネットにつながっていれば無料というマジックのような作戦です。

しかし、この方法を使うのは同時にお互いのパソコンが立ち上がっていてネットに繋がっていること、通信手段に使うメールアカウントが必要だし、画像のやりとりにはカメラが必要だし初期設定に多少の知識が必要です。

あらかじめ双方が約束のもと繋がる意志がなければ通信することは不可能なのです。多少の不便はありますが、祖国を離れ海外で暮らしている家族や恋人と通信する手段としては最安値ですからトライする価値はあると思います。

一般回線からなら無料で繋がるフリーダイヤルも、海外ケータイからは容赦なく課金される

筆者がオススメするプリペイド方式の格安電話

IDDプリペイド電話カードを使って通信コストを安くする方法はすでに、海外ケータイ生活のススメ第2章で説明しています。そして第13章では、最新テクニックで海外ケータイからSMSを使って無料接続する裏技をご紹介しましたが、相互を組み合わせるつながりがわかりにくいと思いますので上の図を使って解説してみたいと思います。

「DIGIチャットカード」をつかって海外に電話する場合チャットカードセンターにまず電話を接続しなければなりません。一般電話回線からなら1800から始まる通話料無料のフリーダイヤル(日本だと0120ですね)が使えるのでセンターまでの通話料は無料です。

しかし、海外ケータイからなら1800でをダイヤルしてもセンターまでの通話料が1分あたり20セント課金されるのです。ちょっと前まで、1分あたり50セント課金されていましたからIDDチャットカードで安く国際電話をかけれても国内通話料が必要だったのです。

例外として海外ケータイのSIMカードが016ではじまるDIGIのGSM・SIMカードを装着したケータイ回線だと同一会社のIDDカード「DIGIチャットカード」センターまでの接続を無料にする「裏技」が第13章で解説したテクニックで可能だったというわけです。ところが、このSMSを併用した裏技は簡単そうでもシロウトさんには難しいテクニックだったため一般には普及しませんでした。

しかし、2004年の9月に驚くべき「国内接続無料コールバックシステム」が始まりました。機械オンチなオヤジさんにも使いこなせる最新テクニックを次章で解説いたしましょう。ご期待ください!この最新テクニックはマレーシアの庶民の多くは知りません。ケータイ電話屋さんのプロ販売員さんでも知らないヒトがいるくらいの情報です。(ホントですよ)


次章 国内接続無料のコールバックシステムに進む

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