LCCT(ロー・コスト・キャリア・ターミナル)とKLIAの位置関係
開港からわずか8年でLCCT(格安航空会社専用空港ターミナル)はキャパシティを越えてしまい、2014年5月にKLIA2という新空港ターミナルビルを建設し新築移転しました。
LCCターミナル(LCCT Kuala Lumpur)とは、Low Cost Carrier Terminalの略で日本語に訳すと「格安航空会社専用空港ターミナル」。マレーシアの首都クアラルンプール郊外に官民をあげて急ピッチで工事を終え2006年3月23日に開港しました。
追記:2010年12月9日から、羽田~クアラルンプール間にエアアジアXさんが定期就航しています。エアアジアさんの日本(羽田)からの飛行機は、このLCC空港ターミナルに到着します。JALおよびマレーシア航空さんなどが到着するKLIA(クアラルンプール国際空港)は下記の地図ほぼ中央にある場所です。
滑走路はKLIAと同じモノを使うのですが、乗り降りの搭乗ゲートと入出国審査を受けるイミグレーションが新しく専用に作られました。KLIA空港とLCCT空港の間はクルマで飛ばして20分。距離にして約30㎞あります。詳しくはLCCターミナル地図・Map of LCCT Kuala Lumpur(別窓)をご覧下さい。
格安航空会社を使う旅行者はKLIAに発着する国際便から乗り継ぐ際、イミグレを通ったり、荷物を運んだり物理的&時間的な不便を強いられるコトになりました。企業努力により信じられない激安価格で利用者を獲得してきたAir Asiaさんもこれで終わりかな~なんて思っていましたが、開港してほぼ1ヶ月経ったある日、弱いモノ封じ込め空港LCCターミナルビルに足を運んでみました。
さぞや落ち込んでいるだろうな~と思いこんでいたのは筆者の浅はかな考えでした。不便なターミナルにもかかわらずお客さんで満員御礼。格安航空会社を支えているのは政府や航空行政ではなく、お金を払って旅行に出かける旅行者、つまり「お客さま」なんです。
追記:2010年現在LCCT Kuala Lumpur空港ターミナルは施設も充実し、新たなマレーシアの顔として国内外の観光客に利用されています。
このLCCターミナルからKLIA空港ターミナルまで移動する方法は「バス」か「タクシー」を利用しなければなりません。バスはAirport Liner(エアポートライナー)と名付けられた専用バスが運行しています。
スカイバス(Sky Busのwebサイト)は格安航空会社エアアジアさんのオフィシャルバス。KLセントラル(KL市内)からLCCTまで片道9リンギで時間帯にもよりますが30分に1本程度のスケジュールで運行しています。2010年8月からは、LCCT~ワンウタマ(1
Utama)の路線も開通しています。コチラの利用料金は15リンギとやや割高になっています。
別の会社ですが、AeroBus(エアロバス社のサイト)という定期就航バスはKLセントラルまでわずか8リンギで運行しています。2010年9月よりLCCT Kuala Lumpurからゲンティングハイランドまで直行のバスも運行しています。コチラの利用料金は35リンギです。
KLIAからタクシーでマラッカに向かう場合、同じバジェットタクシーでもリムジンサービスを利用しなければなりませんが、LCCから乗ると一般のタクシーを使えますので料金的にもずいぶんお得です。
官民あげて国策の航空会社マレーシア航空を保護するため、格安航空会社を追い出す作戦でLCCに押し込まれたAirAsiaさんですが、筆者の所感は今後の活躍がもっと期待できる結果になりそうです。
LCCTの駐車場について クルマでいらした方はLCCT Kuala Lumpur専用駐車場をご利用下さい。利用料金は、1時間あたり2リンギ。16時間を超える24時間まで36リンギ50セント。
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