シンガポールへの国際シャトル便
国際シャトル便は2011年3月現在フライトしていません。シンガポールチャンギ空港とマレーシアのKLIAを結ぶ国際シャトル便は安くて素早い移動手段でしたが、LCCの就航などにより廃止されてしまいました。残念無念なり。
国際シャトル便とは?A地点からB地点まで往復しながら乗客を運ぶ乗り物をシャトルサービスと呼んでいます。日本でもお馴染みの「シャトル・バス」という交通機関をご存じだと思います。駅からイベント会場、ホテル、ショッピングセンターなどで活躍するシャトル便。
マレーシアのKLIA空港には、隣国シンガポールへ頻繁に両国を結ぶ定期国際航空便のシャトルサービスが好評を博しています。国際便のシャトルフライト?とはいえ、マレーシアもシンガポール両国とも1957年までは英国の植民地化に同一地域として取り扱われてきた過去を持ちます。
1965年のシンガポール独立までマレーシア(マラヤ連邦)の一州として同一国であった過去を持ついわば兄弟国なのですから国際便?と驚くべきことでもないように思います。一日11便、双方の国へ飛び交う国際定期便の空席を、格安オープンチケットにより利用できる国際シャトル便をご紹介しましょう。
マレーシア航空とシンガポール航空は同一企業だった・・・シャトル便の説明に入る前に両国の国策航空会社、マレーシアのMAS(マレーシア航空)それにシンガポールのSIA(シンガポール航空)の歴史を紹介しておきましょう。
創業は1947年に遡ります。発足当時はマラヤン・エアウエーズという名前で、シンガポール、クアラルンプール、イポ、ペナンを結ぶ民間航空会社として営業を開始。1957年に英国の自治領としてマラヤ連邦独立、1963年にはマレーシア連邦成立完全独立したことにより社名を「マレーシアン・エアウエーズ」と改名。
1965年にシンガポールはマレーシア連邦から完全独立、同時に両国の国策航空会社として政府直轄の企業となった翌年1966年に「マレーシア・シンガポール航空」と再び社名変更。そして1972年10月1日に発展的に分社、現在のMASとSIAの二社が現在の体制になり両社それぞれ発展を遂げてきたのです。@
シャトル便利用法その1 チケットを購入
まず、KLIA空港の出発ロビーの一番右奥のカウンターLとMの間にある発券カウンターで、シャトルサービスのオープン航空券を購入します。発券を受けた時は無記名でその日から1年間有効です。
支払いはマレーシアのKLIAではRM(リンギット・マレーシア)で、そしてシンガポールのチャンギ国際空港ではS$(シンガポール・ドル)で精算することになっています。両国の為替レートの差がありますのでそれぞれ金額は異なります。チケットの発給には航空券代金に空港施設利用税と保険料金を加えて支払います。
シャトル便利用法その3 キャンセル待ち呼び出しを静かに見守る
いつ呼び出しがあっても対応できるよう、手元にパスポートと買ったばかりの航空券を用意して、カウンター中央L11番カウンターのすぐ右の電光掲示板に目を光らせておいて下さい。電光掲示板の上段にはキャンセル待ち整理券番号、下段はチェックインをするカウンター番号です。呼び出しを受けてすぐにカウンターに行ってチェックイン手続きして下さい。
シャトル便利用法その4 呼び出しのあったカウンターに進んでチェックイン
電光掲示板に自分のキューナンバー(整理券番号)が表示されたらすみやかに、指示されたカウンターへ移動して下さい。呼び出しに応じないと自動的に次の番号のヒトの呼び出しに替わってしまい再度キューナンバーの整理券を発行させ、また待たなきゃならないのでご注意下さい。
筆者も2001年に利用する際、呼び出しまでかなりの番号があったため、出発ロビーの外に出てタバコを吸って時間をつぶしていました。そして戻ってきたら自分の呼び出しが終わっていて、また並びなおした苦い経験を持っています。あの時は4時間待たされてしまった。
シャトル便利用法その5 搭乗券でゲートを確認して出国審査場へ・・・
チェックイン手続きが終わったら、ボーディングパス(搭乗券)を確認して下さい。シンガポール航空なら「SQ」から始まる便名、マレーシア航空なら「MH」で始まる便名が書いてあるはずです。搭乗ゲートと機内に乗り込む時間がプリントされているので、すみやかに出国審査場へ移動してください。
キャンセル待ちの確率論
2003年のSARS騒ぎの時には、シャトル便の手続きをしてキャンセル待ちをかけたら例外なく即、搭乗券がGetできました。飛行機を利用する人が、乗務員より少ないこともありましたからね~。
そういう特殊な事情を除けば、1便乗り過ごしてしまえばキャンセル待ちにありつけるのが現状です。100%確実と保証することはできませんが、1~2時間待つつもりでいれば乗れると思います。
日本の東京、名古屋、大阪を結ぶ東海道新幹線の混雑状況に似たモノを感じます。たとえば休み明け月曜日の朝とか、週末金曜日の午後にはビジネス客が頻繁にこの区間を利用するためキャンセル待ちが長くなることもあります。
また、ハリラヤ(マレーイスラム教徒の祝日)、チャイニーズ入イヤー(中華新年)などの帰省ラッシュにはキャンセル待ちで席を確保するにはムリがあります。平日の昼の閑散時間帯、および夜間のフライトにはラクラク搭乗できると思いますよ。
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