保護ラッピングサービス
布製のスーツケース、大型のスポーツバッグ、ダンボール、大型のオモチャなどなど、チェックインの時にそのまま飛行機の機内に預けると、傷が付いたり、衝撃を受けダメージを受けそうな場合に力を発揮するラッピングサービス。梱包材料は食品包装に使うサランラップのような無色透明の素材(かなり分厚い)です。
上の写真右の部分の黒い2本の棒の部分に包装対象物を置き、それ自体をターンテーブル方式で回転させながらラップを巻いていきます。このターンテーブルの回転速度と、ラップの微妙な引っぱり具合が機械の本領を発揮させる仕組みです。追記:ラッピングとは別に、プラ製のベルトで縛るサービスもあります
グルグル回しながらラップを巻いていきます。5~6回転させたら、対象物を天地(上下)逆に置き換え、同じように巻いていきます。ただ巻き付けるのではなく、ラップを手でこねながらグイグイまんべんなく対象物に巻き終わったラップをカッターナイフで切り取り、SECURE WRAP済みのステッカーを貼ると出来上がりです。
機械といっても、完全オートマティックではなく半自動、半マニュアルの包装機械ですからその操作にはかなりの熟練の技が必要です。誰にでも簡単に操作できるモノではありません。空港のラップ包装スタッフは専門技術を身につけた職人さん。
上の写真は、アラブ系の旅行者が持ち込んだカート(子供さん用のオモチャの車)を包装している場面。四角い箱やカバンと違いカタチがいびつな荷物も機械を操作し見事にラップを巻き付けていきました。達人の包装技を見守っていたアラブ系のお客さんは「ホォー、おぬしやるのう!」と賛辞を贈っていました。
このSECURE WRAPは、KLIA開港以来好評を博しながら提供されている伝統的なサービスです。開港当時は私の記憶によると一梱包、5リンギット(150円)でしたが2004年10月24日現在、7リンギット(210円)に値上げされていました。
厳密な規定はありませんが一梱包といってもその大きさやカタチの違いによりシングルとダブルという価格差があるようです。前述のカート(子供用のオモチャの車)の場合、係員は「ダブルだから14リンギット払ってください」と請求していました。
アラブ系のお客さんは「ダブル?そんなこと聞いていない。14リンギットは高すぎるよ~」とやさしく言って抵抗しました。係員は「お客さん、ラップの量みてくださいよ、かなりの量つかっているでしょう」とダブル料金を正当化しようと懸命でしたが、最終的にはお客さんが「わかったわかった、じゃぁ10リンギットで手を打とう」と値切り倒しに成功しました。
一般的な話ですが高圧的、威圧的に「高いから安くしなさい!」と言ってもマレーシア人のスタッフには通用しません。ソフトな口調で相互幇助を求めるような口調で優しく値引きをお願いするのが紳士淑女のたしなみのようです。おためしアレ。
場所は5階の出発ロビーにあります。早朝4:00~深夜23:00時まで年中無休で営業しています。
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