まず結論。一年365日、いつでもベストシーズン
マレーシアを旅するならオススメできるシーズンというのは一年中、365日いつでも楽しめると思います。年中真夏という熱帯天国。一般に、11月から2月頃までを雨期と呼んでいます。しかし、日本の梅雨時期とは違い一日中降り続ける雨はめったに降りません。3月から7月頃は気温が上昇する乾期にあたります。
マレーシアは熱帯雨林気候に属する赤道にほど近い南国です。昼と夜の時間差は小さく年間を通じても20分ほどしか変化がありません。太陽高度は常に高く、日中の最高気温は36℃前後にもなりますが朝晩は涼しくなりと日本の夏に比べるととても過ごしやすく感じます。
ガイドブックに書いてある雨期の解説は・・・
既に発行されている一部の旅行ガイドブックには「雨期を避けた方がイイ」と解説している文章を見かけたことがあります。筆者の個人的な意見ですが、ある意味間違っていると思います。
一番の理由は「涼しく過ごせる」からです。マレー半島西海岸で雨期のシーズンに降ってくる雨は雷を伴う豪雨(現地では「スコール」とは呼ばず「シャワー」と呼ばれています)が2~30分ザァーと降った後には涼しい風が吹き抜けてくれます。チリやホコリも一掃してくれるので雨後はいつも心地よいです。
実際に毎年12~1月の2ヶ月間は夜間気温が下がるのでKLやマラッカあたりでもエアコン設備のない、お店でスチームボート(寄せ鍋料理:ローカルではなぜか「しゃぶしゃぶ」と呼ばれる)が賑わっています。気温が下がるといってもカーディガンやジャケットが必要な寒さじゃなく、涼しさです。
マレーシアの雨期とは日本の「梅雨」のような長雨ではありません
雨期イコール、一日中雨が降る日本の梅雨をイメージするのは大間違いです。湿度が上昇しジメジメと蒸し暑く、降り出した雨が一日中続くコトはほとんどありません。マレーシアでは雨期と呼ばれるシーズンでも昼間太陽が照りつけチリチリと肌を焼いてくれる日差しは手加減してくれません。
ですから汗がタラ~と流れ落ちる南国情緒を楽しんでいただけます。今日も暑いな~と思っているとモクモクと入道雲が立ちのぼり風向きが変わったなと思ったら「雨のニオイ」とともにザァーと降り出します。バケツをひっくりがえしたようなスゴイ降り方ですが30分でまた太陽が照りつけます。
モンスーン時期のマレー半島東海岸だけは要注意
マレー半島東海岸・レダン島やティオマン島などリゾートの島はモンスーン時期にフェリーやホテルなどが、一部を除き閉鎖します。11月~3月頃までに東海岸へのご旅行を計画される方は、旅の計画の前に営業確認が必須です。マレー半島西海岸エリアでは、前述の通りモンスーンは涼しさを運んでくれます。
乾期には酷暑もあるけどフルーツが美味い
現地で暮らす筆者にとって、過酷に感じるのは3月から7月頃の乾期。気温が毎日ガンガン昇って昼間は外出して外を歩くのもイヤになる時期なのです。しかし、この季節は美味いトロピカルフルーツの旬の時期でもあります。乾期でも豪雨は突然降ってきます。折りたたみの晴雨兼用の日傘が役立つと思います。
また、乾期であるため湿度が低く、日陰に入れば涼しい風を感じながら噴き出した汗を抑えることができます。7月後半から11月の雨期を迎えるまでは季節の「いいとこ取り」したような気候が続きます。暑くなく、雨もそんなに多くないとても過ごしやすいシーズンです。
地元の人に天気予報を聞いてもムダ?
天気予報を気にする旅行者の方が多いですが、マレーシア人のほとんどは天気予報を話題にしません。テレビや新聞に天気予報のコーナーはあるんですが「晴れときどき曇り所によっては一時カミナリを伴った豪雨」という天気ばかりなのです。今日は雨が降りそうだから傘を持って出かける人もいません。
マレーシアに来る旅人さんが、滞在中の天気予報をインターネットで検索して「雨?」と嘆くのをよく聞きます。心配無用!降っても2~30分だし、急な雨に見舞われたら屋台やショッピングで時間をつぶせば、すぐ晴れます。地元の人に天気予報を聞いてもムダという意味が、マレーシアに来たらわかると思います。
真夏だけど冷房対策を忘れずに!
最後になりましたが、マレーシアの効き過ぎる冷房についてお話ししておきます。ホテルやレストラン、ショッピングセンターはもちろん、移動のためのバスやタクシーの中は効き過ぎる冷房で寒いぐらいに冷えています。マレーシアは年中真夏ですが、カーディガンを持参するとべんりでしょう。
特に注意したいのは、マレーシアの長距離高速バスでの移動。エアコンをガンガンに効かせるのがサービスの絶対条件と思いこんでるかのように、冷風が車内で吹き荒れます。地元の人は、涼しさを楽しんでるようですが日本人にとっては「寒い」ほど冷えています。
カーディガン・靴下など防寒対策をお忘れなく。
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