タピオカの原料となるウビカユは味の薄いサツマイモ?
- Ubi Kayu(ウビ カユ)とは、タピオカの原料となるキャッサバの根茎です。味覚は淡泊で味の薄いサツマイモのようで、見た目は細長く切り口が白いので長芋みたいです。英語では Cassava (キャッサバ)と呼ばれています。
- キャッサバを摺り下ろして乾燥させてデンプン粉末化したものがタピオカ粉です。タピオカ粉に水分を加え加熱し糊化させたものを専用器具に入れ、回転させながら球状に加工・乾燥させたものがタピオカパールなのです。
- タピオカパールといえば、アイスティーの底に沈めたモチモチ食感が人気となったあの小さな玉です。マレーシアでは、サゴヤシ(沙穀椰子)の樹幹から採った澱粉液を丸い粒状に乾燥させたものをサゴと呼んでいます。見た目がそっくりなんですがタピオカとは原料が違うんです。
- サゴをお湯で戻して、半透明のプニュプニュした状態にしたものをココナッツミルクとハニーデューやマンゴなどのトロピカルフルーツを組み合わせたジュースにサゴを浮かべた冷製スイーツが食後のデザートとして大人気です。
- 話を元に戻しましょう。タピオカ粉は小麦粉に比べコシが強く、舌ざわりがなめらかという特徴があり、もちもちした食感のパンや菓子作りに適しています。小麦粉アレルギーが問題視されグルテンフリーの食材が脚光を浴びている現在、日本の料理研究家の間でもタピオカスターチに注目が集まってきています。
マラッカ中央卸売市場にて