抹茶のような着色と、甘いアロマ効果に欠かせないパンダンリーフ
- マレー語で Daun Pandan と綴り「ダウン パンダン」と発音します。日本では「タコノキ」とか「ニオイタコノキ」と呼ばれています。 マレーシアでは葉そのものを食べるのではなく、香り付けや抹茶のような緑色の着色料として利用されています。
- ナシレマの炊飯時に、5~6枚のパンダンの葉をこぶし大にクルクルっと巻いて結んだものを投入して、米と一緒に炊きあげ香り付けします。ニョニャクエ(プラナカンスイーツ)の抹茶色の部分はパンダンの葉による着色です。お馴染みのカヤジャムを煮こむ時にもパンダンリーフで香りと色づけに使います。
- 日本語の解説で「南洋のバニラ」とかの表現を見かけますが、パンダンの葉は日本人にとっては、好き嫌いが分かれる臭気だと思います。筆者の個人的な意見ですが、バニラのような甘い香りではなく、栗の花のような「なまぐさい青汁臭」を感じます。
- とはいえ、マレーシアの皆さんにとっては米や菓子に欠かせない甘いフレーバーなのです。民間療法では血液をサラサラにする効果や、糖尿病や高血圧対策、ぜんそくの緩和などに効き目があるとされています。その他、ゴキブリや蚊などの虫よけにも効果があるだけではなく、マレーシアではクルマの消臭材として使っている人もいます。
マラッカ中央卸売市場にて