カレースパイスに欠かせないクローブ
- チョウジノキ( Syzygium aromaticum )という高さ 10m ほどに生育する熱帯常緑樹の花蕾を乾燥させたのが Bunga Cengkih (クローブ) です。強く甘い芳香と舌にしびれるような刺激味が特徴です。
- クローブは長さ 1.5 cm ほどで細長く錆びた釘のような茶褐色の外観なので、漢字では「釘」を意味する「丁」を用いて「丁字(ちょうじ)」と名付けられています。英語圏における「 Clove クローブ」の英単語の語源はフランス語で釘を意味する Clou ( Clou de girofle ) とされています。 レー語では Bunga Cengkih と綴ります。
- 甘く濃厚な香りと刺激的でガツンとくる強い香りが特徴です。スープや煮込み料理にはもちろん、カレースパイスミックスに欠かせない香辛料の一つです。生臭いにおいを消す作用、防腐作用もあるため西欧では肉や魚の保存用に用いられていました。
- 香辛料として一般的に使われるほか、漢方薬では生薬の原料として珍重されています。強烈な丁字の匂いを発する「ガラム」 (GARAM) は、インドネシア産のタバコで日本でも過去に大流行したことがあります。
マラッカのスーパーマーケットにて