The Orangutan House
59 Lorong Hang Jebat 75200 Melaka Malaysia
Tel+606-282- 6872
email orangutanhouse@hotmail.com
チャールズ・チャムはわずか5歳の時、生まれてはじめて見た映画に影響を受け筆を握り絵を描きました。その映画は、魔法の筆を持つ画家の昔話。不思議なことに、主人公が描いた絵に命が宿るのです。彼が描いた鳥は、空の彼方に飛び立ち、魚は、川に飛び込み泳ぎ去っていきました。
ラストシーンで、彼は若い女性を描きました。絵の中から飛び出て命を得た彼女は、主人公と落ちてめでたし、めでたし・・・いうストーリー。映画に感銘を受け家に戻ったチャールズは、お母さんからもらった小麦粉を使い、床の上にチャールズが描いた生涯最初の肖像画は映画に出ていた画家でした。
学校を出た後、首都クアラルンプールにて、マレーシア大手新聞社の編集デザイナーとして6年半のサラリーマン生活を経験。その後、彼は絵画を極めるためフランスに渡りました。彼の絵画は認められ、南フランスのエクソン・プロバンスにある「Association des Artistes Independants」のメンバーとなりました。
1990年と翌91年に「Salon des Independants」という美術展にて画家としてデビューしました。1993年に、彼は生まれ故郷であるマレーシアのマラッカに戻ります。そしてオランウータン・ハウスと名付けたアトリエを創設し、作品作りに没頭します。
1995年は彼のターニングポイントとなりました。彼の絵が国に認められクアラルンプールの国立美術館の創造センターにおいて「Yin Et Yang Et Cetera展」と名付けられた最初の個展を開催。この個展をきっかけに、国際的な個展や展覧会は次々と開催されることになります。
シンガポール、香港、インドネシア・バリ島、オーストラリア、フランス、イギリス、スイス、ポルトガル、そしてマレーシア。彼の独創的なアートは世界を駆けめぐりました。
チャールズ・チャムの作品は「Yin and Yang」(陰陽)の哲学をベースに制作されています。「陰と陽」つまり命の二元性でいえば生と死、自然界では太陽と月、昼と夜、世の中すべての正反対の物が互いに誘引する森羅万象を著します。
チャールズは目に見えるもの、見えないものでもすべてのものは別の側面を持っていると捉えています。The Yin and Yang paintingsとはチャールズが陰陽哲学を具現化した、絵画です。実際には1枚のキャンバスに2つの対照的なものが描かれています。これらが互いに誘引しながら逆の方向を向いているのが特徴です。
チャールズは語ります。「私は、デッサン(素描)は思考と考察、絵画(彩色)は感覚的感情表現そしてフィーリングだと信じています。私は、私が思ったものを描き、私が感じたままに彩色しているのです。思念なくしてフィーリングは生まれません。同じようにデッサンなくして絵画は描けません。」
デッサンはすべての基本でありアートの母。デッサンは概念であり彩色は感情表現だと私は思います。私の作品が『優れた絵画と評されるより、彩色されたデッサン』と評価を受けることに作家としての喜びを感じます。
チャールズ・チャム氏の作品は40ヶ国を超える多くの国のアートコレクターのコレクションにあります。